カモフラージュ
「あぁ・・・うん・・・何?」
「何ボーとしてんの?」
「ああ、ごめん、なんだっけ?」
「もー!」
美月は、千尋の手を取って
クラブセットがある所へ連れて行った。
その中から、千尋が選んだセットには
パターが入って無かった。
「パターが無いけど、まだコースに出れる
腕じゃないから、要らないよね?」
「そうそう、打ちっぱなし専門だから
もう少し上手くなってからで良いじゃん!」
2人の会話に、和馬が口を挟んだ。
「その時は、俺がプレゼントしてあげるよ」
え???
「そんなぁ、駄目ですよ!彼女でもないのに」
千尋は、手を左右に振りながら答えた。
「フフ!そうゆう所真面目だよね?千尋は」
「だってー高いし!
何もお返しが出来ないでしょ?!」
「良いよ、俺が買ってあげたいだけだから」
優しく微笑む。