カモフラージュ

千尋は、いつもの口調で答えた。


「ううん、あたしだけみたいよ」


「《よっ》って千尋どうするの? 

  まあ、社長さんは紳士だから危ない事は

         しないと思うけど、大丈夫?」



美月にだけは言われたくないよ!


と思ったけど、口には出さない。



「大丈夫、美月のお客さんよりは安全よ。

             おねだりしないしっ!」


「言ったなぁーーー!」


アハハ!アハハ!



駐車場で車を探していると


和馬が、車から降りて近づいて来た。


「乗って」


「車で行くんですか?お酒は?」



今日は、仕事が遅くなって


1人で食事も美味しくないので


千尋を誘おうと思って店に寄った。


ウーロン茶を飲んでいたと教えてくれた。



「何が食べたい?」


「何でも良いです!社長さんは?」


「鮨っ!」



また、即答!




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