カモフラージュ

お鮨屋さんのカウンターで隣に座る。


仕事の話を楽しそうにしてくれたけど


緊張して手が震えて、お鮨も喉を通らなくて


恥ずかしくて顔も見れないから


ずっと下を向いていたような気がする。



そして、突然話が違う方向へ。


「いつが良いの?」


「はい?」


「ゴルフ」


「いいですよー!下手だから」


首を横に振った。


「また、遠慮するんだね?

       もしかして迷惑なのかな?

                俺が誘うのは?」


「いえ、そんな事無いです!!!」


今度は、思いっきり首を横に振った。


それを見て、また頭を撫でてくれた。


「フフ!可愛いねぇ。

     まあ、嫌われてはないみたいだね」


「ごめんなさい。。。」


「誤る事してないよ」


そう言って、口元を緩ませた。


「頭撫でるの癖ですか?

          あっ!なんでもないです」




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