カモフラージュ
「じゃあ辞めよう!社長さん?
俺も《君》を辞めるから・・・
でも、千尋は奥さんと同じ名前なんだ。
だから、ヒロって呼んでも良いかな?」
「良いですよ!でも、偶然ですね?
今度連れて来てあげて下さい。
会ってみたいなぁ、同じ名前の人。
あまりいないんですよ!」
「駄目ー!
あの店には俺の大事な人がいるから」
意味深。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
お昼頃起きて、ケータイをチェックすると
美月から着信あり。
昨日の事か・・・
ちょっと意地悪して
昼食を食べて、掃除をして、アイロン掛けて
夕方近くになって電話をした。
「早っ!1回で出るからビックリしたよ!」
「だってぇ、ずっと待ってたぁ、長かったぁ!」
「何を待ってたの?」
「決まってるじゃん!社長さん!!!」
「もしかして気になって眠れなかった?
な、訳ないよね?」
何も言わないトコを見ると図星だったか?