カモフラージュ

急に恥ずかしくなって、マジ帰ろうかと


背中を向けた瞬間・・・気づかれた。



「ヒロッ!あれ?美月ちゃんは?」


「あたし1人です。

    急にお腹痛くなったみたいで・・・

                   すいません」


「そう、大丈夫かな?」



今日は定休日。


それに本当はお腹なんて痛くないし


でも、ちょっと心配しすぎ?


ん?


和馬の視線を感じて


何か言おうと思ってたら


緊張して、また間違えてしまった。



「美月の事も心配ですか?・・・

              あたしより?」


もう、自分がイヤ!



「なーに怒ってるの?」


「・・・ごめんなさい・・・違いますぅ

     そんな事聞きたい訳じゃなくて・・・

                ごめんなさい!」


「フフッ!可愛いね!

         ヒロが1番可愛いよ!」


和馬は満面の笑み。




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