朱鷺鉦学園の事情。
ああ、今私は泣いているのか。





自分が汚くて嫌になる。自己顕示欲の塊。誰かに見て欲しくて、誰かに褒めて欲しくて。




ああ汚い。私はなんて汚いのだろうか。








すると、ようやく両親も私の異変に気が付いたみたいで







「どうしたんだ梨琴。挨拶をしろ。」





したよ。まさかそれも聞いてなかった?


どこまで私は存在価値が無いんだろう。



「っく、ひっく、うぇぇ、っく、っく、









なんでっく、だれも、わたしを、ぐすっ、ほめてくれない、の?




私、悪い子、だった?ちゃんとなお、すから、ふぇ、わたしのこと、みて……っくふわぁ、」







< 66 / 119 >

この作品をシェア

pagetop