朱鷺鉦学園の事情。
泣きじゃくっていたら、急にぬくもりに包まれた。





碧が、抱き締めてくれていた。



「じゃあ僕が、僕が君のことを見る。頑張ったねって、褒めてあげる。








だからもう、泣かないで……?」






碧へ抱く感情が憧れから恋へと変わった時だった。







「あおい、くんっ……ありがとう」




碧は私を抱きしめたまま、頭を撫でてくれる。





「よしよし、よく頑張ったね。僕がちゃんと褒めるから。りーちゃんはいい子だね。」
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