朱鷺鉦学園の事情。
「なるほど……。将来うちの子を貰ってくれないか?」




「よろしいのですか!?」




「当たり前ですよ。梨琴は気を許した人以外にはあんなに無邪気な笑顔を見せない。……ですから、どうか梨琴を貰ってください。」




「勿論です、うちの息子も梨琴様をだいぶ好いているようでしてねぇ。よければうちの息子を……と思っていたんです。ありがとうございます」

「それはこっちのセリフだな。」





なんかお父様同士でお話してる……





「りーちゃんって呼んでいいかな?」





「うん!じゃあ私はあーくんって呼んでいい?」




「いいよ!」




この時から、碧は私のヒーローだった。
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