L'eau, je suis important...






「1年の頃から、俺は髙野のこと知っていたんだが、話しかけたのは興味本位だ。」



1年の頃から?


なぜ……?



「なぜ春川は俺のことを1年の時から知ってるんだ?さっきの話だと会話をしたのは今日が初めてだよな?」




「おう!そうだな!
なぜって、お前と佐藤は有名だからな!」



俺と玲が有名?



玲はわかるが俺は?



「佐藤は甘いルックスの王子様系。髙野は、無口で不思議なクール系。どっちもイケメンだから、1年の頃から騒がれてたろ?」




どっちもイケメン!?


それはマジでねぇーわ!



「玲はわかるが、俺はねぇーよ!
俺は確かに、悪くはないが、良くもねぇよ。
普通だ普通。」




俺の言葉を聞いて、はぁっと深いため息をつく春川。




「お前って本当に無自覚だったんだな。
もともと噂は信じないが、これは一致の仕方がすげぇな。
お前らの熱狂的なファンのおかげか?」




無自覚?ファン?

てか、ファンなんかいたのかよ!


あぁでもそうだな。

玲にはファンがいてもおかしくない。





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