L'eau, je suis important...
こうして玲と話している間に時間は過ぎて、ついに始まった借り人競争。
「次の種目は、借り人競争です!
借り人競争とは、走者がお題を引き、そのお題にあった人と一緒にゴールする競技です。
皆さんのところにも走者がきますよ〜!!
観客の皆さん、ご協力よろしくお願いします!」
放送部のやつがアナウンスをしている間に、競技に出る奴らは、スタート地点に並ぶ。
一組目の奴らがスタート地点に立ち、その他は座っている。
玲の言ったとおり、茶髪でスカイブルーの瞳の大﨑が出るみたいだ。
立ってる。
「位置についてー!よーい!パンッ!」
スターターの合図で一斉にスタートした。
「一番最初にお題を取ったのは大﨑くん!
スタート地点に向かって、阿部くんに声をかけています!
さてどんなお題だったのでしょうか!?」
「「キャーーー」」
大﨑が阿部の近くに行った瞬間、大きくなった黄色い声援。
うっせぇーなぁー
「うるさいね、」
さすがの玲も思わず苦笑いだ。
「炎龍が絡むと女がな」