L'eau, je suis important...
「なぁ、山本。
月斗とはどういう関係?」
「月斗?
月斗は…っ!ね!痛い、腕!」
月斗、と名前で呼ぶことにいらだち、思わず手の力を強めてしまった。
手の力を少し弱めて、でも振り切られないような強さで握り直した。
「で?月斗とどういう関係?」
「どんな関係でもないよ!
ただの親戚…!」
親戚…?
「親戚なのに、月斗のこと見ただけで顔が赤くなるのか?」
「っ!見てたの!?
声は!!声は聞こえてないよね!?」
少し焦ったように言う山本。
「俺に見られたり、聞かれたくないようなことだったのか?」
「そ、そういうわけじゃないけど……」
少し気まずそうに山本が言った。