L'eau, je suis important...

体育祭/玲の見せ場







「続いての種目は、3000m走です!
体力に自信のある生徒が集まって学園の1位を競うこの種目!
皆さんの応援が力になります!
応援よろしくお願いします!!」



放送部の熱い競技説明があって、種目が始まった。



「位置についてー!よーい!パンッ!」



玲はスタートダッシュに成功して、3位みたいだ。


いいポジションを確保していた。


去年も玲は3000m走に出場して、スタートダッシュ直後は3位だった。


常に1位を狙っている玲が3位?と疑問に思い、走り終わってから話を聞いたのを思い出した。



『なぁ、玲。
スタートダッシュ直後は3位だっただろ?
それに理由ってあんのか?』


『あ〜、それはね』


頬をかきながら教えてくれた。


『陸上部っていつも走る練習をしているじゃん?
まぁ、そういう競技だし当たり前なんだけど、スタートダッシュ直後だけはどうやっても敵わないんだよね〜』


『へ〜
じゃあ、そのあとにすぐ抜かないのは何でんだ?』



玲の言葉にうなずき、さらなる疑問をぶつけた。




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