L'eau, je suis important...




そんなコイツの拳にビビり、後退りをしたバカども。


「お、おい!
お前、調子のってんじゃねぇーぞ!」


動揺を隠せないバカども。



そんなバカどもの言葉に、更にニヤッと笑うコイツ。



「ふーん。
僕、武道系制覇したくて頑張ってるんだけど、
お兄さんたち相手してくれるの?」



その言葉にバカどもは顔を見合わせる。



「ちょ、ちょっとやべぇーんじゃねぇーのか!」


「あ?
でもここで引くわけには……!」


バカどもの焦る声を聞きながらニヤニヤしている。


コイツぜってぇー敵に回したくないタイプだ。



「今日は引いてやるけど!
こ、今度はねぇーからな!」


“逃げゼリフだけは立派だ”と言いながら拍手をするコイツ。



マジでやべぇーな。


そして、知らぬうちに黒いオーラは消えていた。



こんなやべぇー奴でも
女には優しく声をかけた。



「ねぇ。か〜のじょ!
大丈夫?」


そう言いながら顔を覗きこんだ。



「っ//だ!大丈夫です///」


そして、女は顔を真っ赤にしながら答えた。



まぁ、この顔に覗きこまれたら、照れるよな。




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