L'eau, je suis important...




「よしっ!じゃあ、改めまして!
僕は、佐藤玲!よろしくね!」




笑顔を貼り付けて、自己紹介をするコイツ。
改め、佐藤玲。


よろしくしたくねぇけどな。


ジッと見てくる佐藤玲。

もしかして、俺も名乗らなきゃいけないやつ?



「……俺は、髙野悠太。
よ、よろしく。」



マジで何なのコイツ。

俺に何か用?



「まぁ、ここにいても何だから
歩きながら話そうか。」



お前が呼び止めたうえに、ここまで連れてきたんだよ!


あ、連れてはきてないか。



まぁ、いい。



「で、呼び止めた理由は?」



そうだったと言わんばかりに、ハッとする佐藤玲。



「あ~。そうだったね。
僕さ、悠太と友達になりたいんだけど?」



早速呼び捨てかよ。


まぁいいが。



「なんで佐藤玲が俺なんかに?」


早く話し済ませたいんだが。


周りがうるさいんだよ。
視線も痛いんだよ。


周りの女子の。




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