L'eau, je suis important...







カラオケにつき、部屋に入るとすでにガヤガヤしていた。


うわ。俺こんなうるせぇとこあんま好きじゃねぇんだけどな。



「佐藤くん!!こっち来てよ!」



玲に女から声がかかり、玲はそっちに行った。


俺はどこに座ればいいのか…?



俺と山本は呆然と入り口に立ち尽くした。



「髙野くん?舞羽ちゃん?
こっち2つ空いてるよ!」


クラスの女子が声をかけてくれた。

山本と顔を見合わせ、頷きそこに座った。



「よし!やっと全員揃ったな!?」


クラス1の元気な野郎が声を張った。


「はい!みんなグラス持ってぇ〜!

かんぱ〜い!!!!!」



全員でその言葉に続き“乾杯”と言った。


そしてグラスがぶつかる音があちらこちらから響いた。


「髙野くん!100mと200m1位だったよね!おめでとう!」



隣りに居た女子が話しかけてきた。



「おう!ありがとな。」



正直あまり人と話したくないが、俺のことを褒めてくれるやつを無下にはできず、きちんと返した。


隣に座っていた山本が暗い表情になっていた。



「山本?どうした?」




俺が声をかけるとパッと顔をあげあからさまに作り笑いをした。




「大丈夫だよ!何でもない!」





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