L'eau, je suis important...

炎龍の姫






今日はいつもより早く起きて、早めに家を出る。



そして、山本の家を訪ねた。



ピーンポーン



インターフォンがなり、山本が出てきた。




「おはよう!た…っゆうたくんっ!」



髙野くん、と言いそうになった山本をジトッと見ると、すぐに悠太の呼び方に戻してくれた。



「おはよう、舞羽」



未だに慣れないようで、俺が名前を呼ぶと顔が赤くなる。



2人で手を繋ぎ、通学路を歩く。


何気ない会話、こうやって2人で歩けること。


こんな幸せがずっと続けばいいのに…。


そう思いながら、学校についた。



今日はいつもより、みんなそわそわしてて、結構うるさいな。


どうしたんだろうか…。



教室に入ると、すでに玲がいた。




「おはよう、玲。」


挨拶をすると、すごくニヤニヤした表情で見つめてきた。






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