L'eau, je suis important...
「ゆぅったくん♪」
変な呼び方で近づいてきた。
なんだ。このテンション。
「さぁ、お話聞かせてもらおうか?
舞羽ちゃんとどうなったの?」
肩に手を乗せ、自分の席まで歩き、座った。
うわ。言いたくねぇな。
でもこいつには結構相談のってもらったし、協力してもらったからなぁ…。
簡単に説明して、ばっくれよう。
「付き合うことになった。」
そう言って、席を立とうとしたら、玲に手首を掴まれた。
「こんだけで逃がすわけ無いでしょ?
ちゃんと1から説明して!」
ニヤッと笑った玲には、俺の考えがバレてたらしい。
「くっそ。
帰った最初はずっと沈黙で、体育祭のこと謝ったら、お互いずっと謝り続けてて、それがおかしてくて、ふたりして爆笑して、山本に告られた。」
俺の話を聞いていくうちにだらしなく緩んでいく玲の口元。
「良かったねぇ〜」
ニヤニヤ
この効果音が強く聞こえてきそうなくらい口元が緩んでいる。
「はいはい。
んで?なんで今日こんなにざわざわしてんだよ。学校中が驚いてる?というか何というか…。」
学校についたときから思っていた疑問をぶつけた。
「さすが悠太。よく気づいたね!
炎龍がね、今朝通達を出したんだ。」
炎龍が?
通達?
「通達?なんのだ?」