L'eau, je suis important...





体育祭明けだからか、みんな疲れきった様子で授業を受け、ついに放課後がやってきた。



愛華とは校門で待ち合わせをしている。



数分待つと、校舎からふわふわの栗色の髪を水色のシュシュでサイドに結んだ女の子が走ってきた。



岩崎愛華(Iwasaki Aika)。


愛華は前髪を左に流していて、その前髪で左の深緑の瞳が半分くらい隠れている。



「遅くなってごめんね!舞羽!」



そう言いながらかけよってきた。



「全然大丈夫だよ!
なんか久しぶりな気がするね!
今日はどこに行くの?」



「うーん、今教えたら面白くないから、それはついてからのお楽しみ♪」



そう言って、黒塗りの車に乗った。


高級そうな車だなぁ。
愛華はいつもこれに乗ってるのかな?


「こんにちは。竹田さん。」



竹田さんと呼ばれる40代くらいのおじさんに挨拶をした。



「こんにちは。愛華様。
お友達ですか?」


様ぁ!?

愛華ってお嬢様だったの!?




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