L'eau, je suis important...





「あ、見えてきた見えてきた!」


そういった愛華につられて、窓から外を見ると古びた倉庫のようなものが見えてきた。



「うわ…。
埃っぽさそうだね…。
こんなところに何の用事?」



外観から見て思ったことを言った。



「焦らない焦らない♪
中に入ってからのお楽しみだよ!」



そんな会話をしていると、竹田さんが車を止めてくれたので降りた。



「ありがとうございました」



無言で歩く愛華に続いて私も歩く。


倉庫の入り口が見えてくると、人影が見えた。



「阿部さん?」



思わず口に出た。


阿部さんは、金髪に真っ黒の瞳。


うわぁ。顔が芸術品みたいに綺麗…!



「愛華。
こいつが昨日言ってたやつか?」



昨日?
そんな頻繁に合うような関係なの?

それに名前呼び…。




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