L'eau, je suis important...
「そうなの!
可愛いでしょ!?」
不思議に思うことがたくさんあったけど、口には出さず、流れに身を任せることにした。
「愛華ほどじゃねぇけどな。」
「もぉ!陽向ったら!」
なんだろう…。
この甘い空気は…。
私ここにいてもいいのかな…?
「あ、あのぉ…。
私帰ってもいいですか?」
気まずくなって、声をかけると、2人ともあっ…と言う感じで、私のことを完全に忘れてたみたい。
「いや、中には入れ。」
そう言うと、阿部さんは愛華の腰に手を回し、グッと引き寄せて、歩いていった。
私はその後ろに続いた。
中に入ると、カラフルな頭の人、人、人、ヒト!!!
たくさんの人がいて、入った瞬間に私達に視線が集まった。
コンクリートでできた床に階段。
素材は鉄かな?のぼるときにコツコツと音が響く、あの素材の階段。
「舞羽?こっちだよ!」
中を見渡していると、愛華たちが階段をのぼり始めた。
小走りで追いついた。