L'eau, je suis important...





私が座ったのを確認すると、阿部さんが話を切り出し始めた。



「まずここがどこかわかるか?」



ここが?



「炎龍さんに何か関係がある…場所?…ですか?」



わからないので、思ったことをとりあえず言ってみた。



「まぁだいたい合ってる。
ここは炎龍のたまり場。倉庫って呼ばれる。」



倉庫…。

でも確かに少し埃っぽくてピッタリかも。


ここは例外だけど。



「それはそうとなぜ私がここにいるんですか?
愛華と阿部さんの関係もよくわからないし…。」



そう言うと、二人とも固まった。



「え!?舞羽知らないの!?」



「え?何が…?」



私はよくわからなくて首を傾げた。



「じゃあ、もう全部説明するしかねぇな。」


「そうだね!」


「すいません…。お願いします…。」


その言葉にムスッとなってきっと私はふてくされていただろう。




< 173 / 359 >

この作品をシェア

pagetop