L'eau, je suis important...
私が座ったのを確認すると、阿部さんが話を切り出し始めた。
「まずここがどこかわかるか?」
ここが?
「炎龍さんに何か関係がある…場所?…ですか?」
わからないので、思ったことをとりあえず言ってみた。
「まぁだいたい合ってる。
ここは炎龍のたまり場。倉庫って呼ばれる。」
倉庫…。
でも確かに少し埃っぽくてピッタリかも。
ここは例外だけど。
「それはそうとなぜ私がここにいるんですか?
愛華と阿部さんの関係もよくわからないし…。」
そう言うと、二人とも固まった。
「え!?舞羽知らないの!?」
「え?何が…?」
私はよくわからなくて首を傾げた。
「じゃあ、もう全部説明するしかねぇな。」
「そうだね!」
「すいません…。お願いします…。」
その言葉にムスッとなってきっと私はふてくされていただろう。