L'eau, je suis important...
「まず、炎龍に姫ができたんだがそれは知ってるか?」
姫?
まず姫っていうのがわからない…。
「あ、姫っていうのはね、そのチームの守るべき人なの!そして、総長の恋人!」
あぁ。
なるほどね!
「それが愛華って言うことでしょ?」
さっきの阿部さんとの会話やあの甘い空気。
それで恋人じゃないのなら、結構異常だと思う。
「え!よくわかったね!」
愛華は驚いた表情をしているけど、阿部さんはさほど驚いてないみたい。
「まぁ…。そして、なんで私はここに呼ばれたの?」
「愛華が姫になったということは、その友達のお前まで被害が出ことがある。愛華やお前を利用して、名を挙げたい輩から狙われる。そのことを説明するために呼んだ。」
狙われる…。
想像できない…。
私や愛華が…?
というか、生まれてこの方、不良と呼ばれる人に関わったことがない。
大丈夫だろうか…?