L'eau, je suis important...





涼太がおりてくると、机には料理の乗った皿が並べられていた。



みんなが席につくと、龍さんの声にあとに続いて、俺達も言う。


「いただきます」

「「「いただきます」」」


そう言うと、食器とスプーンがぶつかる音が鳴り出す。



「あ、悠太。」


不意に涼太から名前を呼ばれた。


「いい忘れてたけど、舞羽ちゃんと登下校するとき、気をつけろよ。
襲われたら終わりだからな。」



炎龍の姫は、舞羽の友達の岩崎愛華だったな…。



「おう!わかってる」


俺達の会話が終わると、麗華さんが食いついてきた。



「ねえねえ!悠太くん!
舞羽ちゃんって悠太くんの彼女なの?」


「え?えぇ、まぁ…。」


そう言うと、麗華さんの表情がぱぁっと明るくなった。



「そうなの!?
今度連れてきてちょうだいね!
ね!龍くん!」


「おぉ、そうだな!
悠太にもついに春が来たか!」


2人から茶化されて少し照れくさかった。



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