L'eau, je suis important...
こうやって、楽しい休日を過ごした。
そして、日曜の昼前。
涼太は、炎龍のもとに行きもういない。
俺もそろそろ帰らねぇとな。
カバンに荷物を詰め終わり、帰る準備が整った。
「じゃあ、龍さん、麗華さん。
もう俺も帰りますね。」
リビングにいた二人の声をかけると、玄関まで来て、見送りをしてくれるらしい。
「そうね…。もう日曜だもんね…。」
「麗華。そう落ち込むことはないよ。
また来週があるじゃないか!」
寂しそうにする麗華さんを龍さんがなだめた。
ここはすごく温かい。
ずっとここに居たくなるようなそんな柔らかな雰囲気。
でも、ここは俺の居場所じゃないから。
「そうですよ。また来週来ますから。」
そう言いながら、笑みを浮かべた。
俺はちゃんと笑えてるだろうか。
困ったように笑ってないかな。
「では、また」
そう言いながら、扉を開けた。
「また来週ね!」
「悠太気をつけるんだぞ。」
そう言ったのを聞きながら、玄関を出た。
扉が完全に閉まる前に
「すまんな悠太。
お前は本当はーーーーーなのに…。」
そう言って寂しそうな顔をした龍さんに気づかないふりをした。