L'eau, je suis important...
「いや、全然待ってない。
その服、似合ってんな!かわいい。」
そう言うと、照れ臭そうに
「えへへ
ありがとう!」
舞羽が微笑んだ。
「あ、それ何持ってるの?何かの紙…?」
俺が持っている名刺を不思議そうに眺めた。
「あぁ…これか?
これな、さっき声かけられてな。ほら」
そう言いながら名刺を見せた。
「え!!これ有名な事務所じゃん!?
スカウトだよね!?すごいなぁ!!」
すごく驚きながら、早口で言う舞羽に少し驚いた。
「有名…なのか?
あぁ、多分…。さっきモデルに興味ないかって言われた」
そういうことに疎い俺は首を傾げた。
「有名だよ!!ほら!あそこのポスターの人!
あの人もここの事務所だよ!!」
近くの大きなポスターを指差しながら言った。
あぁ、この人もこの事務所…。
「へぇ〜そうなんだな〜
まぁ、こんなことより、もう行こうぜ!」
そう言って舞羽の手を取り、駅の中へ向かった。