L'eau, je suis important...

炎龍と海





『もしもし?舞羽、急で悪いんだけどさ、明日ってあいてる?』


8月に入ってすぐ、愛華から突然電話がかかってきた。


「明日?あいてるけど…何するの?」


純粋な疑問をぶつけた。


『それはね!明日のお楽しみよ!』


声から愛華がニマニマしながら言ってることが想像できた。


「気になる…!今教えてよ!」


『嫌だね!明日のお楽しみなんだから!』


気になりすぎて、少しウズウズしてた。


「うぅ…!気になるよ!愛華ぁ…!」


『そんな声出しても教えてないからね!
明日10時に舞羽の家に行くからね!』


少しショボンとした声を出したけど、愛華には効かなかったみたい…。


「わかった〜じゃあ明日楽しみにしてる」


“じゃあ”と言って、電話を切った。



明日どこ行くんだろう…。

楽しみだけど、どこに行く全く想像がつかないから、怖さもある…。




< 196 / 359 >

この作品をシェア

pagetop