L'eau, je suis important...
炎龍と海
『もしもし?舞羽、急で悪いんだけどさ、明日ってあいてる?』
8月に入ってすぐ、愛華から突然電話がかかってきた。
「明日?あいてるけど…何するの?」
純粋な疑問をぶつけた。
『それはね!明日のお楽しみよ!』
声から愛華がニマニマしながら言ってることが想像できた。
「気になる…!今教えてよ!」
『嫌だね!明日のお楽しみなんだから!』
気になりすぎて、少しウズウズしてた。
「うぅ…!気になるよ!愛華ぁ…!」
『そんな声出しても教えてないからね!
明日10時に舞羽の家に行くからね!』
少しショボンとした声を出したけど、愛華には効かなかったみたい…。
「わかった〜じゃあ明日楽しみにしてる」
“じゃあ”と言って、電話を切った。
明日どこ行くんだろう…。
楽しみだけど、どこに行く全く想像がつかないから、怖さもある…。