L'eau, je suis important...
互いの家での“お家デート”とやらを1回ずつ重ねてやってきたこの日。8月4日。
今日は金曜だから、土日に比べたら人は少ないと思う。
家族連れも少なそうだ。
海に行く手段だが、炎龍が車を出してくれる。
が、とりあえず、学校に集まる。
(家がバラバラすぎて集合場所が決まらなかった)
そこから車で移動。
嫌で嫌でたまらなかったこの日が今は案外楽しみだったりする。
その証拠に集合時間の10分前についてるんだから。
すると、数分もしないうちに玲がやってきた。
「おーい!悠太!」
「はよ。玲。」
「おはよー。はやいな悠太。」
ニヤニヤしながら言う玲がウザかったので軽く叩いておいた。
「この前舞羽ちゃんとプール行ったんだって?」
「あぁ。
なんで知ってるんだ?」
俺、玲に言ってないよな。
舞羽と2人でプール行くこと。
「僕の情報網なめないでくれる?」
そうでしたそうでした。
お前は情報に強いんでしたね。
軽く玲と話していると、人が集まった。
炎龍の車に乗り込み、海へと移動した。