L'eau, je suis important...
「やっとついたぁー!」
「海だぁ!」
「きれ〜」
海につき、それぞれが思い思いの反応を取った。
車から降り、んーっと伸びをした舞羽の手をさり気なく握った。
「綺麗だな。」
「うん!そういえば、海って久しぶりかも!」
繋いでない方の手を顎に当て、首を傾げた。
「そうなのか?
岩崎…だったっけか?そいつとは行かなかったのか?」
夏休みも一緒に遊んでいたと言っていたから、海にも行ったんだろうと思ってたけど…
違うんだな。
「プールは行くんだけど、海は行かなかったからね〜」
「なるほどな。なら、いい思い出になるといいな。」
「うん!」
一通り会話が終わったところで、佐々木が声をかけてきた。
「もしもーし?そこのお兄さん、お姉さん方?俺らのこと忘れないでね〜?」
佐々木の両隣で、玲と涼太が大きく頷いていた。
俺らだけじゃなくて、阿部たちも自分の世界に入ってたんだな。