L'eau, je suis important...



「やっとついたぁー!」

「海だぁ!」

「きれ〜」


海につき、それぞれが思い思いの反応を取った。


車から降り、んーっと伸びをした舞羽の手をさり気なく握った。


「綺麗だな。」

「うん!そういえば、海って久しぶりかも!」


繋いでない方の手を顎に当て、首を傾げた。


「そうなのか?
岩崎…だったっけか?そいつとは行かなかったのか?」


夏休みも一緒に遊んでいたと言っていたから、海にも行ったんだろうと思ってたけど…
違うんだな。


「プールは行くんだけど、海は行かなかったからね〜」


「なるほどな。なら、いい思い出になるといいな。」


「うん!」


一通り会話が終わったところで、佐々木が声をかけてきた。


「もしもーし?そこのお兄さん、お姉さん方?俺らのこと忘れないでね〜?」


佐々木の両隣で、玲と涼太が大きく頷いていた。


俺らだけじゃなくて、阿部たちも自分の世界に入ってたんだな。


< 202 / 359 >

この作品をシェア

pagetop