L'eau, je suis important...



「じゃあ、私達着替えてくるから。行こう!舞羽!」


「うん!」


舞羽と岩崎が着替えに行ったのを見送った。


「じゃあ、俺らも着替えるか!」


その後の玲のこの一言で俺らも着替えることになった。


更衣室から出て、舞羽たちを待っていると人が群がってきた。


「ねぇ、お兄さん!私達と遊ばない?」


胸がガッツリあいた水着を来た女が玲の腕に絡ませた。


途端に顔が歪んだ。


「いや、僕はちょっと…」


苦笑しながら玲が対応をした。


「いいから!あそぼ?」


けどそれをバッサリと切り、女はさらに誘った。


そんな女たちを見た周りの女が更に集まり、炎龍と俺らを囲む集団ができた。


すると、阿部のケータイがなった。


「もしもし」

『陽向ですか?
今愛華さんたちが男に連れられて!』

「あ"?本当か?場所は?」

『今追いかけてる途中だからわかりませんが、現在地を表示しときます!GPSで確認しながら来てください!』

「あぁ。わかった。
碧海、頼むぞ。」

『はい』


電話を切った阿部が俺に向かって話しかけた。


「おい、髙野。愛華と山本が!男に!」

「あ"?」


自分でもびっくりするほど低い声が出た。


女たちをかき分けて、阿部の後ろをついていった。


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