L'eau, je suis important...
「こんにちは〜炎龍の総長さん?」
声のした方を向くと、そこには5人の男たちがいた。
「あぁ、さっきからずっと探してるみたいだけど、お姫様はここにはいない…カハッ」
喋っている男に阿部が膝蹴りを決めた。
「おい!てめぇ!」
襲ってくる男たちに流れるようにパンチを決め、回し蹴りを決め、一瞬で5人がへばった。
強ぇーな!さすが炎龍の総長!
「うちのお姫様をどこにやったんだよ?なぁ?」
阿部が髪を掴み、顔を上げさせた。
それにより、男の顔が歪んだ。
「…教えねぇ……」
そう言った男を殴った。
「これ以上やられたくないだろ?言えよ!」
黒い雰囲気をまとった阿部にびびった男は答えた。
「俺らは…知らねぇ…ただ…」
「ただ…?」
「……岩の影って…男が言ってた……」
それを聞いた阿部が手を離した。
「おい、髙野!いくぞ!」
「あぁ。」
阿部に返事して、俺らは走り出した。
「今頃襲われてるよ…炎龍の裏切り者にな…」
男の言葉は俺らの耳に届かなかった…。