L'eau, je suis important...
岩陰を探し続けて5分くらい経った頃。
「なぁ。阿部。
2人で闇雲に探すより、玲や涼太に手伝ってもらったほうが早く見つかるんじゃないか?」
俺が阿部に提案した。
「嫌だ。」
「は?」
即答した阿部に思わず眉間にシワが寄った。
「嫌と言ったんだ。」
「なんでだよ?」
「自分で見つけたいからに決まってんだろ?」
理由を聞いた俺は呆れた。
「お前なぁ。プライドとかあるかもしんねぇけどな、もっと岩崎のこと考えてあげろよ。男に連れられて怖い思いしてんだぞ。もっと冷静になれ。」
俺の言葉を聞き、呆然と突っ立った阿部の左肩を軽く殴り
「先行っとくからな。」
そう言って玲たちののもとへ走った。
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「お!悠太!何やってたんだよ!」
さっきまでいた女たちを巻いたようで、いなくなっていた。
「舞羽たちが男に連れられた。頼む一緒に探してくれ!」
玲たちに頭を下げた。
「頭あげなって!
連れられた!?一緒に探すよ!」
玲がギョッとして探してくれると言った。
「ありがとな。岩陰にいるらしい。」
「岩陰ね!手分けして探そうぜ!」
玲がそう言ってくれたことにより、涼太たちも探しに行ってくれた。