L'eau, je suis important...
「玲。これは……」
玲を見ると、玲も察したようで。
「ヤバイね。かなり。
今日は休みって聞いてたんだけどなぁ。」
「あぁ。俺もそう思ってた。」
そう言ったとほぼ同時だった。
「キャー!」
耳を塞ぎたくなるくらいの大きな声。
と、高い声。
あーぁ。やらかしちった!
そこに現れたのは、炎龍と呼ばれる暴走族。
「陽向くーん!」
「こっち向いてぇー!」
「涼太くーん!」
「碧海くーん!」
「彼女にしてぇー!」
「奏多くーん!」
「手、振ってー!!」
あちらこちらから、聞こえる女の声。
アイドルかっつーの。
マジでキモいしうるさい。