L'eau, je suis important...




「よし!舞羽も元気になったところで、アイツらのところに戻るか!」

「うんっ!」


元気よく頷いた舞羽の手を握って歩いた。



**


「遅かったな!」


ついてすぐに玲に話しかけられた。


「あぁ、まぁな…」


「そう言えば、佐々木戻ってきたんだな。どこ行ってたんだ?」


さっきまでいなかった佐々木がいた。


「あぁ〜ちょっとね…。野暮用?」


「なんで疑問形なんだよ!」


涼太がバシバシと肩を叩きながら笑った。


「あぁ、そう言えばね!さっきビーチバレーしたいっていう話になって!」


玲が話題を出してくれたけど、正直今の舞羽を無理させたくない…。

だから、浮き輪でゆっくり遊ぼうと思ってたんだが…。


舞羽に視線を送ると、口パクで“大丈夫だよ”と言われたから、怖い思いも楽しい思い出で塗り替えればいいかと思い、ビーチバレーをすることになった。



「よし!じゃあ、チーム分けな!」

「どうやって決める?」

「女子は普通に別で別れて、男子は学年ごとでいいんじゃない?」


岩崎の提案によりそれで別れることになった。


「人数が合わないので、僕があっちに行きますね。」


そう言った梶原の言葉により、すぐにチームが決まった。


俺らのチームは、阿部、岩崎、玲。

あっちが舞羽、梶原、涼太、佐々木。


「っしゃーやるぞー!」


気合を入れた涼太がサーブを決め、最終的に舞羽たちが勝利した。


< 210 / 359 >

この作品をシェア

pagetop