L'eau, je suis important...



ベッドに背を預け、木の机を前に座ると、扉が開いた。



「お待たせ〜」


お盆にジュースとお菓子を乗せた舞羽がやってきた。


「ありがとな。」


変わって俺がお盆を持ち、机に置くと舞羽は俺の隣に座った。


「昨日楽しかったね!」


舞羽が笑顔で言ったことに少し安心した。


「あぁ。また遊ぼうな。」

「うん!
今度はさ、スイカ割りしたいな!楽しそうじゃない?」

スイカ割りか…。


「やったことねぇな俺。でも楽しそうだ!
スイカ割りもするなら、バーベキューもいいと思わないか?」

「バーベキュー!」

舞羽の目が輝いた。


「肉、好きなのか?」

「うん!美味しいもん!」

「そっか。」

ふふふっと笑った舞羽に俺も笑みを返した。


話が終わってゆっくりとした時間が流れた。


舞羽が本を読み始めたことによって、俺は暇になったので、舞羽の方に頭を預けた。


本を読んでいる舞羽を見ていると次第にまぶたが落ちてきた。


「悠太くん?眠たいの?」

「んー…」

「ベッドで寝る?」

「いや…いー……」

「そっか」


舞羽のこの言葉を聞いて俺は完全に意識を手放した。


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