L'eau, je suis important...




「なぁ、この事務所…」

「そうなの!前に悠太くんがスカウトされた事務所とおんなじなの!」


やっぱりそうだよな。

更に見ていくとインタビューがのっていた。


『ずばり、モデルを始めたきっかけは?』

『スカウトされたからです。
僕みたいな赤い目でもスカウトされるんだと衝撃を受けました。』

『そうなんですね!でもとっても素敵な瞳ですよね!宝石みたいにキレイです!』

『ありがとうございます!』

『今まで辛かったことなどありますか?』

『瞳のことでいびられたことですかね…。
小さい頃は正直なので…。(苦笑)』

『なるほど…。大変だったんですね。
では、最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします!』

『いつも応援ありがとうございます!
泣きたいときには泣いて、その後に笑顔になればそれよし!自分に正直で楽しい毎日を☆これからも応援よろしくお願いします!』

『Natsumeさんありがとうございました!』



「俺と同じ…。かっけぇな。」

「そうなの!偶然にも悠太くんと同じ境遇の人だったの!」

「モデル…。やってみてぇな…。」


ボソリとつぶやいた言葉は舞羽には聞こえてたみたいで、拾ってくれた。


「名刺の番号に電話してみたら?
悠太くんカッコいいからすぐに人気出ちゃうね!」

笑顔でサラリと“かっこいい”と言われ柄にもなく照れた。


「…りがと…」

「でもね!どれだけ人気が出ても、どれだけ美人さんとのお仕事でも好きにならないでね…。私が彼女…なんだか…や、やっぱり何でもない!重たかったよね!ごめん!!」


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