L'eau, je suis important...
横から舞羽を抱きしめた。
「舞羽ありがとな。
舞羽以外好きになんねぇよ。舞羽以外眼中にねぇからな。」
俺のストーレトな言葉に照れた舞羽を見て、やっぱり舞羽以外考えれねぇと思った。
「ありがとっ!」
話の話題が将来の話になったので、舞羽の将来のことも気になった。
「舞羽はさ、将来の夢ってあんのか?」
「今のところは、書道の先生、かな…。
今でも習字やってて、先生みたいになりたいって思ってるから」
習字と聞いて、体育祭のときの旗の字を思い出した。
「そうだよな。体育祭のときの旗の字、すっげぇうまかったもんな!」
「そうかな?」
えへへと笑う舞羽の頭をふわふわとなでた。
「ほんとにすっげえうまかった!」
「ありがとう」
舞羽がニコっと笑った。
話が終わり、ふとケータイを見ると、もう帰る時間だった。
「舞羽。そろそろ時間…。」
「え!もうこんな時間!?
悠太くんと一緒にいるの楽しいから時間がすぐ過ぎちゃうね!」
片付けて、忘れ物がないか見渡してから立ち上がった。
「下まで送るね」
「あぁ。」
二人で階段を降りた。