L'eau, je suis important...
「花火大会があるから明日も会えるぞ?」
「そうだけど…」
それでも暗い表情が消えない舞羽。
「じゃあ、今日は寝るまでずっと電話しようぜ。それだったら寂しくねぇだろ?」
俺が提案すると、ぱあっと顔が明るくなった。
「うんっ!」
グリグリと頭をなでると今度はしょぼんとなった。
「私わがまま言いすぎた…。ごめんねっ」
手を合わせ、目をつぶった。
「気にしなくていいから。
というかもっとワガママ言っていいんだからな。」
「ありがとう。好きだよ、悠太くん。」
「俺も好きだ。」
どちらからともなく唇を重ねた。
すぐに離れて、視線を絡めた。
「じゃあ、そろそろ帰るな。」
「うん!また明日ね」
「あぁ。」
お互いに手を振って、玄関から出た。