L'eau, je suis important...
ーピンポーン。
インターフォンがなり、玲を迎え入れた。
「おはよー!悠太!」
「あぁ。はよ〜」
気だるげに挨拶を返し、玲の荷物を見て、目が見開いた。
「なんだよ!?その荷物の量!!」
「え?まぁまぁいいから、中には入ろう!」
至って普通と言わんばかりの対応にイラッとした。
「はぁ?ここ俺の家!」
「うんうん。そんなに苛立たない」
宥めるその声が更に俺を苛つかせた。
「はぁ…」
ここで怒ったら俺が疲れるだけ…。
夕方には舞羽にも会えるんだから落ち着け俺。
リビングに移動した俺らは、玲に要件を聞いた。
「んで?何で急に家に来たいなんて言ったんだよ」
「今日は花火大会じゃん?
それで…」
モジモジすんな。お前は女子か!
「それで?」
あまりに続きを言わない玲を催促する。