L'eau, je suis important...




“失礼だな!”って笑い飛ばされると思っていたが、反応が違った。


「……る……人…」


俯きながらボソボソ言う玲の言葉を上手く聞き取れなかった。


「あ?もう一回」

「……気になってる人!!!」


少し間をあけ、意を決した玲が大きな声で言った。


「るせぇって…はあぁぁぁ!?!???」


うるさいと言った本人が玲と同じくらいのボリュームで叫んでしまった。


でもそれくらい驚いた。


「それ誰だよ」


落ち着きを取り戻した俺は、玲に質問を投げかけた。


「…他校の子。」


他校?

なんで他校のやつが知り合いに…。


「どうやって出会ったんだ?」


もはや尋問のようになってきてるが気にしない。


「この前、うちの校門で絡まれてたから助けたときに」


あぁ!なるほどな。

玲はよく女、助けてるもんな。



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