L'eau, je suis important...




「なんで気になってんだよ。
今まで助けた女なんかいっぱいいただろ?」


「助けて以来、校門の前でよく見かけるようになって、少し話して、待ってる友達が来たら分かれるみたいなことを繰り返すようになって
そこから……」


青春だなぁ。

ニヤニヤしていたら、玲に背中を軽く叩かれた。


「夏休みに入って連絡とかとってんのか?」

「うん。数回一緒に出かけた。」


は!?
もうデートしてんのかよ!

やっぱ恋愛経験が豊富なやつは違うな…。


「あぁ!なるほどな!
そのためにテスト頑張ったんだな?」


「まぁ…。でも悠太と遊びたかったのも嘘じゃないからね!」


なんの弁解だよ!

思わずフッと笑ってしまった。


「あぁ。
まぁ、4時位から準備するとして、それまで暇だからゲームやんぞ」


「おぅ!
街にペンキ塗るゲームがいい!」


少し緊張感の漂う真剣な空気が消え、ワッと明るい雰囲気になった。


「あぁ。いいぞ。」


こうして、ゲームに没頭した。



< 224 / 359 >

この作品をシェア

pagetop