L'eau, je suis important...



「じゃあ、俺も着替えてくるわ〜
玲は何時に出るんだ?」

「はーい!
んーっとねー、17時…かな?」


17時…。

俺と同じ時間か…。


「俺も一緒の時間だ。
待ち合わせ場所は?」

「港であるからその近くで待ち合わせしてる!」


港の方か。

あそこ人が多すぎて、嫌になるんだよな。


「俺は神社だから逆方向だな。」

「神社!?港から遠くねぇか?」


玲の言うとおり、神社から港まで歩こうと思うやつはいないと思う。

だからこそ、人の少ない場所で待ち合わせた。


「かなりな。
人混みが嫌いだからな、俺らは。」


お互い聞きたいことを聞き終わって、俺は浴衣に着替えた。


「玲〜。
今日の髪型どうするか迷ってるんだけど、どんなのがいいと思う?」

「んー。あ!僕がセットしてあげるよ!
僕も悠太にしてもらったから、お互いにすることにしよう!」


玲にセットしてもらうの初めてだな。

こいつはセンスもいいし、特に心配もなくお願いできる。


「あぁ。頼む。」

「おっけ〜!」

そう言うと、アイロンを片手にセットを始めた。


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