L'eau, je suis important...



「舞羽も可愛いな。」


白地に青やピンクの大きめの花柄が施してある浴衣が清楚で舞羽によく似合っていた。


舞羽の手を握り、港へ歩き出した。



**


港に近づくにつれて多くなっていく人。


「人多いねぇ〜」

「あぁ。そうだな。
迷子になるから絶対に手を離すなよ。」


握っている手を強く握りなおすと舞羽が頬にプクッと空気をためた。


「もぉ〜!私、子供じゃない〜!」


そう言った舞羽の唇に優しく重ねた。


「子供と思ってる子にこんなことしないけど?」

「なっ…」


舞羽の頬がブワッと赤くなった。


「っさ!行くかぁー」


手を引っ張りながら、屋台の近くへ向かった。


「何か食べたいものとかある?」


舞羽の顔を覗き込むとまだほんのり赤く首を傾げた。


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