L'eau, je suis important...



「うーん…」

真剣に悩む舞羽を見るのも幸せだが、これから色々と予定があるからな…。


「なんでもいいぞ。食べたいものでもやりたいものでも!」

そう言うと、あっと顔に笑みを浮かべた。


「わたあめ!わたあめ食べたい!」

「わたあめ?
じゃあ、わたあめのところにいくか!」


わたあめの所に行くと、若い男がわたあめを売っていた。


「いらっしゃいませ〜
ご自分で作ってみますか?」


そこの店は体験型らしく、作らせてくれるらしい。


「やってみたい!」


舞羽がそう言ったので、2人ともやることにした。


「じゃあザラメ入れますよ〜」


ザーッとザラメと金属が当たるいい音がした。


「ん〜、難しい!」


そう言いながらも綺麗に出来ている舞羽。


舞羽が終わり次に俺。


「じゃあ、次は俺だな。」

「わぁ!悠太くんきれぇ〜!」


俺も出来上がり、お金を払った。


「え!悠太くんお金…。」

「これくらい気にすんな。」


頭を撫でたかったが、片手は舞羽と手を繋いでいて、もう一方は不格好なわたあめを握っていたので撫でれなかった。


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