L'eau, je suis important...
「玲!」
玲に話しかけるが女どもの声にかき消される。
「?なに!?」
もう一度大きな声で玲に告げる。
「早く、飯買って教室戻るぞ!!」
やっと声が聞こえたみたいで、
玲はオッケーと親指を立てた。
女どもの間を通り抜けて、
やっとおばちゃんの前までたどり着いた。
「おばちゃん!
メロンパン一つ!」
「はいよー。150円ねー」
おばちゃんの手の上に小銭をのせ、
メロンパンを受け取る。
「ちょうどねー。
ありがとう!」
そんなおばちゃんの声を聞きながら、
購買から少し離れた場所で玲を待つ。
「はぁ。」
マジで最悪だった。
香水はクサイわ、声はうるさいわ。
無駄に疲れた…。