L'eau, je suis important...
柱に背を預け、玲を待つ。
その間に、ボーッと炎龍集団(炎龍とその周りの女)
を見ていると、
―バチッ
炎龍の幹部、大﨑涼太と目があった。
ふいっと目をそらし、またそちらを見たが、
大﨑涼太はもうこちらを見ていなかった。
「悠太!お待たせ!」
「…………」
「悠太?どうした?」
ボーとしていて、玲の声がちゃんと聞こえていなかった。
「あ?あー。何でもねぇー。
じゃあ、戻るか。」
「そうだな!」
ジーッと見ていた炎龍集団から目をそらし、
“これ以上関わることはねぇーな。”
そう思っていた。
これからより深く、大きな事件が起こることを知らずに…。