L'eau, je suis important...
「公園…?」
「そう!舞羽、ちょっと目瞑ってろよ。」
舞羽を抱えたまま、少しずつ進んで、木の階段を登る。
「下ろすぞ〜
でも目はまだ開けんなよ!」
「うん!」
ゆっくりと舞羽をおろした。
そして、目を両手で覆った。
「3」
「2」
「1」
パッと手を離した。
ヒュー
ドーンッ!
「わぁ!きれぇ〜」
タイミングよく花火が上がった。
見惚れていた舞羽がキョロキョロと周りを見渡した。
「ここ……展望台…?」
舞羽の言う通り、ここは木でできた展望台。
俺が小さい頃、家族でよく遊んだ場所。
「あぁ。綺麗に見えるだろ?」
「うん!綺麗だねっ!」
笑顔で言った舞羽に俺も笑顔になった。