L'eau, je suis important...
「おい。お前。
毒牙を解散させろ。」
「何なんだよ!お前ら!
急に乗り込んできて、解散しろなんてっ!」
ナイフの男性は怯えたように叫ぶ。
「俺ら?俺らは…。」
『蝶のように舞い、闇を照らす者なり。』
もしかして…。
さっき噂されてた…。
「もっもしかして!蝶…月…?」
「俺らも有名になったなぁ!」
ニヤニヤしながら言う髪の明るい男の人。
「そうだ。俺らは蝶月(choduki)。」
「やっぱり…。」
「そんなことはいいから解散させろ。」
「本日をもって…毒牙は…解散するっ!」
悔しそうに顔を歪めながら言った。
それを見届けた彼らはどこかに行った。
歩いたときにサラリと動いた髪からピアスがのぞいた。
「悠太…くん…?」