L'eau, je suis important...
炎龍の騒ぎ
夏休みも終わり、秋の一大イベントである学園祭。通称、藍華祭も無事に終わった。
劇をしたり、店を出したりと、大変な3日間だったが、楽しい3日間でもあった。
行事も終わり、落ち着きを取り戻してくるそんな日。
だが、俺達は落ち着くどころか、騒々しさが群を抜いていた。
その理由を知らない俺は、学校についてから知ることとなる。
「玲〜。はよ〜」
「おぉ!悠太!おはよー
なぁ。これ見ろよ!」
タブレットを俺の方に向けてくれたので、画面を見た。
そこは何かのサイトのようだった。
『炎龍 薬 ドラッグ』
『いやいや!それはねぇだろ!
炎龍は正統派の族だろ?薬なんてするわけねぇだろ!』
『それがな。どこかの組と関わってるらしくてな。流通情報が漏れたんだってよ。』
『んで?わかったってわけか?』
薬?違法ドラッグのことか?
それに組?ヤクザのことだよな?
炎龍はそんなことする奴らじゃねぇだろ。
姫を奪われると少し冷静さにかけるけどよ。でも、そういう悪いことをしでかすような奴らじゃねぇだろ。
「これ、本当なのか?」
真剣に聞くと、玲は笑顔になった。
「違うと思うよ。炎龍ってそんなことする奴らじゃないだろ?」
玲のその一言にホッとした。
俺らはそれで良かった。
炎龍をちゃんと知っていて、それが違うってことがわかる。
でも、他の奴らは…。