L'eau, je suis important...
蝶月のもとへ
学校でそんなことがあった夜。
俺はホテル街の路地を曲がったところのとある建物に来ていた。
「悠太くん!ちゃーっす!」
「お!ライ!久しぶりだな!」
入るとすぐに茶髪の男が声をかけてくれた。
「っすね!今日は何するんすか?」
「んー。まだ決めてないわ〜」
「そうなんすね!良かったら一緒に遊びましょうよ!」
「おぉ!用が終わったらな!」
なんて会話をしながら、エレベーターに乗り込む。
向かうのは2階。
まぁ、階段でもいいんだかな。
俺は一人になると考え込んでしまって、歩くのが遅くなる。
それを見兼ねた奴らがエレベーターを使えと強く言ってきた。
チンッ
エレベーターが開くと、ふかふかのフロアが広がっていた。
なんの迷いもなく、先を進む。
ある扉をノックもせずに開けた。