L'eau, je suis important...



「悠太!遅かったなぁ〜」


一番に俺に気づき、話しかけてきたのは、黒髪で優しそうな顔が印象的な向井宏樹(Mukai Hiroki)。

童顔だから、幼く見られがちだけど、年齢は20歳。普通に社会人だ。


次に俺に気づいたのは、馬場康介(Baba Kosuke)。


「悠太おせぇ〜よ」


茶髪で前髪を73分けにしている。

年齢は、宏樹と同じ。


「あぁ、悪かったな。んで?話って何?」


今日の昼にかかってきた電話は康介からだった。


「あぁ。あのな。
炎龍が薬やってるって。」


あ?またその話かよ。


「それって本当なのか?」

「あぁ。俺がたまたま炎龍のやつに会ってな。ソイツ明らかにおかしかった。」


じゃあ、あの噂はガチだったのか…。


「康介。信じていいんだな?」

「おぅ。もちろん。」


コイツは厳つい顔をしているが、意外と情報に強い。

コイツとやつが俺らを支えてくれる。


「ちなみに組とは?繋がってんのか?」


「あぁ。それはねぇ〜」


外から声がして、ガチャっと扉が開いた。


< 250 / 359 >

この作品をシェア

pagetop