L'eau, je suis important...
「悠太!遅かったなぁ〜」
一番に俺に気づき、話しかけてきたのは、黒髪で優しそうな顔が印象的な向井宏樹(Mukai Hiroki)。
童顔だから、幼く見られがちだけど、年齢は20歳。普通に社会人だ。
次に俺に気づいたのは、馬場康介(Baba Kosuke)。
「悠太おせぇ〜よ」
茶髪で前髪を73分けにしている。
年齢は、宏樹と同じ。
「あぁ、悪かったな。んで?話って何?」
今日の昼にかかってきた電話は康介からだった。
「あぁ。あのな。
炎龍が薬やってるって。」
あ?またその話かよ。
「それって本当なのか?」
「あぁ。俺がたまたま炎龍のやつに会ってな。ソイツ明らかにおかしかった。」
じゃあ、あの噂はガチだったのか…。
「康介。信じていいんだな?」
「おぅ。もちろん。」
コイツは厳つい顔をしているが、意外と情報に強い。
コイツとやつが俺らを支えてくれる。
「ちなみに組とは?繋がってんのか?」
「あぁ。それはねぇ〜」
外から声がして、ガチャっと扉が開いた。